文化・芸能

豪国民65名に名誉勲章を授与

【シドニー15日AAP】   ブライス豪総督は、自分の命の危険を冒し、他人の命を救おうとした勇敢な国民65名にオーストラリアの名誉勲章である「Australian Bravery Award」を授与することを発表した。受勲者のうち男性は60人、女性は5人。ブライス豪総督は「我々の社会の中でこのような勇敢な人々がいることを名誉に思うとともに、彼らへの感謝の気持ちを公に発表できることを光栄に思う」と述べた。

今年発表された中で最も名誉のある「Star of Courage」にはパース在住のロナルド・ジアノンチェリさんが選出された。ジアノンチェリさんは、2004年1月、パース北部で家族が経営するニュースエージェンシーに銃を持った男が強盗に入った際、妻と妹を守ろうと強盗犯に立ち向かい、もみ合っている最中に肩と腹部に銃弾を受けた。負傷していたにもかかわらず、ジアノンチェリさんは店からショッピングセンターの駐車場まで犯人を追いかけた。ジアノンチェリさんは当時の状況について「直感で体が動いた。犯人を捕まえようとただ必死だった」と語った。

「Star of Courage」の次に名誉のある「Bravery Medal」の受勲者はエイドリアン・リグビーさんとルーク・ファースさんを含む19名。2008年9月、タルボット湾内を航海していたクルーズ船から離陸した観光用ヘリが海に不時着した際、クルーズ船の乗組員だったリグビーさんとファースさんが海に飛び込み、沈んでいくヘリから乗客を助け出した。この勇敢な行為が表彰され、2人は「Bravery Medal」を授与された。

「Commendation for Brave Conduct decoration」の受勲者は44名。今回、最高の名誉勲章である「Cross of Valour」の受勲者はいなかった。オーストラリアの名誉勲章制度は今年で35周年を迎える。

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