政治

連邦政府 薬用大麻の合法化を否決

【キャンベラ17日AAP】  連邦政府は17日、グリーンズ(緑の党)が合法化を目指す医療用大麻(マリファナ)について、これを否決したことが分かった。グリーンズのナターレ党首は、現行の規制について「容赦ない不運」と批判し規制緩和を訴えていたが、連邦政府は国民の健康にリスクを及ぼすとして却下した。

 

連邦のハント保健相は、マリファナはドラッグへの入り口だとして、「アイスやヘロインの使用に移行していく危険性は現実のもの」と述べ、「われわれはマリファナが安全で、信頼のおける、許可すべきものと考えていない」と説明した。

 

一方、ナターレ党首は、世界でも、大麻を禁止することが、予防よりも害をもたらす結果につながることが理解され始めているとして、「オーストラリアも合法化に加わるべき」と訴えた。グリーンズは今後、大麻を医療用物質としてあらためて定義付けを行うとともに、生産と販売の許可の取得を目指す意向を示している。

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