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米の「オピオイド危機」  豪政府が懸念

【シドニー22日AAP】   米国で鎮痛剤「オピオイド」の過剰処方や乱用により多数の死者が出ている問題を受けて、連邦政府はオーストラリア国内でも同様の薬害問題が発生しないように警鐘を鳴らしている。

 

グレッグ・ハント連邦保健相は、都市の医師が1年未満で5万6000回分処方しているのに対し、地方の医師は6万8000回分を処方していると明らかにした。

 

ハント保健相は、オーストラリアは米国に比べてオピオイドの過剰処方による被害は少ないが、毎年400人の死亡者が発生していることは「絶対に許させない事態」だと述べた。

 

今月初めには連邦政府の 最高医務責任者であるブレンダン・マーフィー教授が、GP約5000人に対してオピオイド重視の処方の危険性を警告した手紙を送っている。

 

今後12ヶ月間、医師の処方箋が監視され、過剰処方が認められた場合には医療行為の規制や医師名簿から抹消される可能性もあるという。

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