生活

亡命船沈没の遺児 シドニーへ

【シドニー24日AAP】   昨年12月15日にWA州沖クリスマス島で発生した、亡命希望者を乗せた船が沈没し約50人が死亡した事故で、父親を失ったイラン人のシーナ・アクラシ・シェイクドスト君(9)が、クリスマス島の移民勾留所からシドニーの親類の元へと送られた。シーナ君は22人いた生存者の1人で、母親は今も行方が分かっていない。

先週、シドニーではシーナ君の父親を含む事故の犠牲者の葬式が行われ、シーナ君もこれに列席した。しかし葬儀の後、シー名君らは、関係当局の監視の下クリスマス島に送還された。今回のシーナ君の早期釈放は、人権問題の弁護士らが連邦政府の対応に関して法的処置も辞さないとしたことから実現した。

シドニー在住のシーナ君の従兄弟によると、シーナ君は今後、親戚の元で生活をし、医師の治療を受けた後、学校に通い始めるという。この従兄弟の男性は、今回の処置に関して移民相に感謝の意を表した。また、シーナ君同様、沈没船の生存者であるシーナ君の叔母や義理の甥(おい)、従兄弟2人も一緒にシドニーに向かっているという。24日夕方、シドニーに到着する。

 

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