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ハーバーブリッジ占拠男、「悔いなし」

【シドニー13日AAP】   シドニーで13日午前5時ごろ(豪東部標準時)、男がロープを使ってハーバーブリッジの頂上によじ登ったため、鉄道と車両の両方が通行止めとなり、朝の通勤ラッシュが大混乱した。

犯人のマイケル・フォックス(38)は3児の父親だが、子どもたちは離婚した妻と暮らす。フォックスは事件の当日、「我が子を助けて」、「何よりも子ども」と英語で書かれた2つの垂れ幕を橋上から掲げ、抗議行動を行った。そして開始から2時間後に、90メートル下にロープで降りてきたところを、現行犯逮捕された。

条件付き保釈を受けたフォックスは報道陣に対し、「より大きな問題への意識を高め、世間で多くの子どもが家庭崩壊の犠牲になっていることを気づかせるため」に抗議行動に出たと述べた。また、「今日の窮状に巻き込まれたドライバーの皆さんには謝罪したいが、抗議の目的にはその少しの遅れを引き起こすだけの価値が十分あったと、ご自身の中で理解してもらいたい」と語った。

交通妨害や橋梁の登高などの容疑で裁判所に出頭したフォックスに対してブライドン裁判官は、人や車両の自由な交通を妨げず、自分自身や他者の安全性を脅かす行為を犯さないよう命じた。また、前妻や我が子への連絡の禁止をはじめ、「ハーバーブリッジへの進入」も禁じ、代わりにトンネルを利用するように命じた。

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