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釈放後の囚人 1年以内に死亡多数

【シドニー年17日AAP】   囚人のおよそ1パーセントが釈放された1年以内に死亡しているという調査結果が報告された。

オーストラリア国内の刑務所から釈放された受刑者の正確な数について公式な発表はされていないが、約38万5000人の前科のある人々が地域社会で暮らしていると考えられている。

バーネット研究所のキニア博士が行った調査によると、対象となった2007-2008年度の元囚人約5万8405人のうち約450人が釈放後1年以内に死亡しているということが明らかになった。また、そのうち30%は最初の4週間以内に死亡しているという。

キニア博士によると、近年の元受刑者の主な死亡原因は薬物過剰摂取だが、50%以上は薬物と関連していない。博士は「元受刑者死亡率の日常的モニタリングを行う国家システムを確立し、出所後も注意義務を継続することが急務である」と語った。

この調査報告は、オーストラリア・メディカルジャーナルに掲載されている。

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