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凶暴犬の禁止に獣医らが反対

【メルボルン19日AAP】   通りかかった未登録のピットブル・テリアに4歳の少女が襲撃され死亡した事件を受けて、VIC州政府は凶暴犬の取り締まり強化を宣言したが、獣医らは特定犬種を禁止しても、犬の襲撃を阻止できないと発表した。

今回の事件を起こした犬の飼い主は家畜法の下、1万9000ドル以上の罰金のほかに、刑事責任を問われる可能性もある。バイリュー州首相は19日、凶暴犬全般を「できるだけ早く駆除」したいとし、飼い主に20年の禁固刑を命じる措置なども示唆した。

一方、オーストラリア獣医師会は、犬の襲撃を減らすには、凶暴犬を禁止するよりも「社会化」させることのほうが効果的だと発表した。同会によると、犬の禁止や過度の規制強化によって逆に襲撃件数が増えていると主張。子犬の時から人間や他の犬と慣れ親しむ「社会化」プログラムが効果的だとして、必要資金の増加を政府に要請した。

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