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日本軍の沈没潜水艦をダイバーに公開

【シドニー28日AAP】   太平洋戦争中、シドニー湾に侵入した後、沈没した日本軍の特殊潜航艇が、ダイバーらにトライアルとして公開されることになった。

1942年6月1日、シドニー湾で、日本軍の特殊潜航艇「伊24」号は米海軍の重巡洋艦「シカゴ」に対して魚雷を発射したが、同艦には当たらずに一発がオーストラリア海軍の宿泊艦「HMASクッタブル」に当たり乗っていた21人が死亡した。その後、伊24号は敵に発見されたため自爆した。

伊24号の沈没位置はこれまで不明となっていたが、2006年11月、シドニー北部沿岸部ニューポートでダイバーが沈没船を発見。後に伊24号であることが確認された。パーカー環境相は、1942年のシドニー湾攻撃で残っている沈没船は同艦のみであるとしている。

同相は、日本軍によるシドニー湾攻撃70周年を迎えるにあたり、連邦政府と日本政府の支援を受け、今回沈没船の公開を決定したと述べた。また、沈没船は魚の住処となっていることからダイバーには興味深いスポットではあるが、公開はあくまで期間限定で今回成功すれば年次イベントにしたいと話した。沈没船を破損させたダイバーには最高110万ドルの罰金、または懲役6カ月の刑が科せられる。

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