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国内住宅価格 下落に歯止めかからず

【シドニー1日AAP】  シドニーとメルボルンで住宅価格の下落に拍車がかかっており、下落幅は10年前の世界金融危機の直後より大きくなっていることが、調査会社コアロジックの調べで明らかになった。過去3か月間の下落幅は、2017年10月以降で最大となっている。

 

コアロジックによると、全国の住宅価格は2017年10月のピーク以降で6.1%下落し、2016年10月の水準まで落ち込んでいることが分かった。国内の主要都市では1月、キャンベラで0.2%上昇した以外は軒並み下落しており、シドニーは1.3%減、メルボルンは1.6%減だった。

 

コアロジックのローレス研究所長は「金融ローンの引き締め、消費者信頼感の低下、国内外の投資活動の低下、住宅供給の増加などが、住宅価格の低迷を悪化させている」と説明した。一方、地方部の住宅市場は堅調で、過去3か月では全国の低下率が3.3%だったのに対し、地方部では0.6%にとどまった。

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