一般

ペル枢機卿「王立委員会は必要なし」

【シドニー10日AAP】   オーストラリアのカトリック教の最高権威者であるジョージ・ペル枢機卿は、同教会従事者らによる子どもへの性的虐待について、深く恥じてはいるが王立委員会を設置する必要はないと述べた。

同枢機卿は、聖職者らによる過去の児童虐待や犯罪の隠ぺい行為があったことを認めた。だが、当時は小児性愛を、単に後悔する程度の罪悪だと考える一般的風潮があり、それはカトリック教会だけではなく他の団体でも同じだったと主張。また虐待事例が明るみになって以来、同教会では「道徳上のがんの多く」を撲滅したと述べた。

この同枢機卿の発表は、オファレルNSW州首相が特別な王立委員会を設置し、ハンター地区のカトリック教会の聖職者らによる児童への性的虐待の容疑を調査すると発表したことを受けてのことだ。同委員会はマーガレット・カニーン検事の指揮のもと、教会や警察による隠ぺい行為についても調査する予定。

VIC州政府でも現在、同様の調査を計画中。

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら