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偽爆弾を少女の首に装着 懲役10年

【シドニー20日AAP】   昨年8月、シドニーの高級住宅街で発生した、少女に偽の首輪爆弾を装着した犯人に対する裁判が20日、シドニー地方裁判所で開かれ、裁判長はポール・ダグラス・ピーターズ被告に対して懲役13年6カ月(最低10年)を言い渡した。

この日の裁判で、ザーラ裁判長は、「何故被告がこのような犯罪に至ったのか、犯行動機はいつまでも謎に包まれている。事件当時、被告はうつ状態であった可能性はあるが、精神異常であったとは考えられない。さらに、被害者のマデライン・パルバーさん(18)に与えた死の恐怖は測り知ることはできない」と述べた。

裁判終了後、マデラインさんは判決を受けて、「やっとピーターズが自分の人生からいなくなった。本当に安堵している」と述べた。マデラインさんの父、ビルさんによると、被告からは謝罪や事件に関する説明などは一切なかったという。

この事件は昨年8月3日、シドニー北部モスマンにあるパルバー一家の家にピーターズ被告が押し入り、自宅にて1人でいたマデラインさんの首に偽の爆弾を装着し、メッセージが書かれた紙切れなどを残して立ち去った。偽爆弾の撤去にはおよそ10時間を要した。ピーターズ被告は事件発生から2週間後、米国にある元妻の自宅で逮捕され、オーストラリアへ強制送還された。

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