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ノロウイルス、豪でも今冬は要警戒

【メルボルン15日AAP】   「ノロウイルス」。今、冬である日本ではインフルエンザと共にこのノロウイルス(感染性胃腸炎)が流行し連日ニュースで伝えられているが、オーストラリアでも今冬、流行が懸念されている。

オーストラリアでは、昨年3月、ノロウイルスの変種「シドニー2012」型がNSW州大学とプリンス・オブ・ウェールズ病院によって発見された。ノロウイルスはイギリスで大流行。120万人が感染し、多数の病院で病棟閉鎖に至った。さらに、米国やニュージーランド、欧州や日本でも確認された。

シドニー2012型を発見したホワイト教授によると、昨年、NSW州では感染性胃腸炎のわずか4分の1がノロウイルスだったが、アデレードでは75%がそうであったという。今年は国内で40万人以上が感染するとみられており、今冬、児童や高齢者にとっては脅威になるとみているとした。

ノロウイルス感染の症状は、嘔吐や下痢が1~3日間続くが、高齢者など体の弱い人にとっては死に至ることもある。ホワイト教授は、ウイルス流行を防ぐためには、感染確認後、症状が治まっても学校や仕事に戻るまでに48時間待つように呼びかけた。

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