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手術の待機日数 40日超と過去最高に

【シドニー20日AAP】  オーストラリア国内で、外科手術を受けるまでの待機日数が、調査開始以来で最長となっていることが、オーストラリア医療協会(AMA)による最新の報告で明らかになった。手術が受けられるまでに生死をさまよう状態に陥る患者や、待機期間が一年以上に及ぶ患者もいたという。最長の待機時間はWA州のバンバリー病院で、扁桃腺の摘出手術に467日間待ったケースがあった。

 

同報告によると、100万人の患者が、医学的な視点で推奨されているよりも長く待たされているという。現在、手術を必要とする患者のうち、50%以上が手術を受けるまでに少なくとも40日間の待機日数があることも分かっている。ちなみに2013年/14年は36日間、16年前は27日間だった。AMAのバートン会長によると、1,000人当たりの外科手術の受け入れ数は、全国で前年よりも1.5%減少しているという。

 

同報告は、5月に行われる総選挙のキャンペーンにも大きく影響するとみられ、最大野党の労働党は手術の待ち時間の短縮、および公立病院への拠出を公約に掲げている。一方、与党保守連合は地域医療や医療事業への拠出、および公立病院予算の45%を補うことを公約として掲げている。

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