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ANZ銀、手数料訴訟に敗訴し弁済確定

【メルボルン5日AAP】   ANZ銀行の各種手数料が高すぎるとして顧客らが集団訴訟を起こしていた件で、連邦裁判所は同行によるクレジットカードの支払遅延手数料が違法だという判決を下した。これにより、同行は顧客に対し、数百万ドルの弁済を余儀なくされる。

連邦裁判所のミシェル・ゴードン裁判長は、原告代表のルチオ・パチオッコ氏の主張を支持し、同行の支払遅延手数料が「過度で、法外で、非良心的」だとし、契約違反に当たると述べた。しかし、不渡りや利用限度額超過、未払いなどに対する手数料については合法だと判断した。

同裁判の経済的支援者ではるIMFによると、原告側の主張全件数のうち、支払遅延手数料に関するものが25%を占めているという。裁判長は、ANZ銀行の顧客がクレジットカードの最低請求額を期日以内に支払わなかった場合、20~45ドルの超過金が請求されていることについて、実際の費用を反映していない違法な超過金だとした。同行も、「例外的」手数料を請求して契約違反だったことを認めた。

今回の原告側の部分的勝利は、現在計画されている他の7社への集団訴訟に対しても、大きな影響を与えるとみられている。

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