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失業手当 受給者「支援より破滅」と訴え

【キャンベラ11日AAP】  失業給付金ニュースタートの受給者は、同制度が“失業者を支援するというより、受給者を破滅に追い込んでいる”と指摘したことが分かった。同制度をめぐっては、25年近くほとんど見直しが行われておらず、与党内から一日当たり40ドルに増額すべきとの意見も出ている。

 

ニュースタート受給者の一人マークさんは、ジャーナリストとして賞を受賞するなどしたが、5年前に経験した別れがトラウマとなり、受給を受けるようになったという。「早い段階で、これまでやってきた仕事がまったく意味がないと思い知らされた」と述べ、受給を待つ習慣が身に付き、抜け出すことが難しいと話した。

 

一方、会計大手KPMGはニュースタートの支給額について、週当たり277.85ドルから370ドルと、最低賃金の半分に当たる額に引き上げるべきとの見方を示しているが、モリソン政権は財政強化が優先課題だとして、複数当局からの引き上げ要求を拒否している。

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