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ワン・パンチ被害者家族の辛苦に終止符

【シドニー4日AAP】   飲酒によるワン・パンチで死亡した被害者の両親は、新たに被告に言い渡された厳しい判決を、安堵の気持ちで迎えた。

シドニー市内キングスクロスで、2012年7月7日、見ず知らずのキーラン・ラバリッジ被告にいわれのないワン・パンチ攻撃を受けたトーマス・ケリーさん(当時18歳)は、頭部損傷によって2日後に生命維持装置を外されて亡くなった。

NSW州検察長官は、最短4年の懲役という軽い判決に対する一般市民の激しい怒りを受け、刑期を不服として控訴した。

4日の刑事控訴裁で、ラバリッジ被告に対して仮釈放なしの刑期7年が言い渡された。また、ケリーさんを殴った夜に別の4人の若者を攻撃した罪でも刑期が加算され、同被告は最長で2026年5月17日まで服役する可能性がある。これで刑期は最短5年から10年2か月と、ほぼ2倍になった。

同州政府は、ケリーさんの死に対する世論の怒りを受けて、アルコールまたは薬物に煽られた致死的な暴力に対し、強制的な最小限の刑期を導入した。

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