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NSW州、難民を州郊外に受け入れ発表

【シドニー31日AAP】   NSW州政府は31日、連邦政府が昨年発表した、労働力を必要とする都市以外の地域に難民を一時的に滞在させるという計画について、同州の郊外に難民を受け入れる用意があると述べた。国内で同計画に関する難民受け入れの姿勢を示したのはNSW州が初めて。

難民保護ビザ(Safe Haven Enterprise Visa)は5年間有効のオーストラリア滞在ビザで、都市以外で労働力を必要とする地域に難民を住まわせるというもの。

この日、ベアードNSW州首相が発表した内容によると、難民保護ビザの発給を受けた難民を同州はシドニーやニューカッスル、ウーロンゴンといった都市以外に住まわせ、就労・就学の機会を与える。これらの地域は労働力が強化され、難民らはビザの有効期間中、住む場所が保証される。

ベアード首相は、「NSW州が難民保護ビザを持つ人々を受け入れる初めての州であることに誇りを感じる。彼らに安全な生活を提供できるようにする」と述べた。

現在、ビザ発給をオーストラリア国内で待つ難民の数は3万2000人。そのほとんどが待機ビザ(Bridging Visa)を持って国内で生活をしている。NSW州には、うち8000人以上がシドニー西部や南西部で生活をしている。

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