国際

豪への不満消えず 駐豪の中国副大使

【キャンベラ26日AAP】  在オーストラリア中国大使館の王西寧・駐オーストラリア副大使は26日、全国記者クラブで講演し、冷え込んでいる豪中関係の改善について、良心と尊敬が示されなければ解決しないとの見解を示したことが分かった。

 

豪中関係は、モリソン首相が新型コロナウイルスの発生源に関し、透明性のある調査を中国に求めたことをきっかけに緊張状態が続いている。王副大使は、調査を求めてオーストラリアが中国だけを名指しで追及したことについて、礼を欠いた行為であるだけでなく「中国国民の感情を傷つけた」と述べ、あらためて批判した。

 

一方、王副大使は新型コロナの発生源が武漢でなければどこなのか、という質問に対し「科学調査で明らかになる」と述べるにとどめた。さらに「両国関係には、いくらか陰りがある」と繰り返し述べ、「自分たちがされたように内政干渉をしたり、いじめられたりすることは最も好ましくないことだ」と述べた。

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