政治

国民の多くが老後に財政的不安

【キャンベラ22日AAP】   スーパーアニュエーション(退職年金)について討議が続けられるなか、国民の多くが財政的に老後の準備ができていないと考えていることが、最新の調査からわかった。

ナショナルオーストラリア銀行の資産管理部門の一つ、MLCが2000人以上を対象に行った調査によると、「老後は安泰」と考える人は僅か6人に1人に留まり、およそ3分の2が財政的に準備ができていないと答えた。また、この傾向は女性や若者で最も大きいことがわかった。

オーストラリアの強靭な退職年金制度に反した調査結果について、MLCのポール・カーター氏は「年金制度に関する政治的な議論が税の軽減に焦点が置かれ、労働社会参加や増え続ける医療費などが無視されていることから、国民は老後への不安がぬぐえない」と説明した。

一方で、「5万ドルの臨時収入があったらどうするか」の質問には、退職年金に加えるのではなく、貯金や住宅ローンの返済、旅行に充てると回答した人がほとんどだった。

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