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公立病院の現状「緊急事態」 豪医師会

【シドニー17日AAP】  オーストラリア医師会(AMA)は、国内の公立病院は十分な資金不足のために常に「緊急事態」の状態にあると、警鐘を鳴らしている。AMAが17日に発表したレポートによると、評価基準48項目のうち、40項目で失格だったという。

レポートによると、2015/16年度に救急科を訪れた患者のうち、緊急と判断されて30分以内に診療を受けた患者は全体の67%にとどまった。救急科の患者全体では73%が4時間以内に診療を受けたことが分かっている。予約による手術を受けるまでの日数では、15/16年度に全国における中間値が37日間で、01/02年以降で最長となった。

AMAのマイケル・ガノン会長は、「政府の不十分かつ不透明な予算が原因で、病院は処理能力を超えた負担を強いられている」と訴えた。一方、連邦のハント保健相の広報担当者は、政府が1年間で約10億ドルを予算として増額したと反論。さらに19/20年度には約21億ドルまで増えると予想した。

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