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沖合400キロ 警察が命がけの救出劇

【シドニー9日AAP】  ニュージーランドからオーストラリアまでを12メートルのヨットで航行中、悪天候に見舞われ遭難の危機に陥ったカップルが、NSW州海上警察によって無事救助されたことが分かった。救出地点が沖合400メートル地点と、警察にとっても命がけの救出劇となった。

アイルランド人のニックさんとフランス人のバーバラさんは、ボートを家替わりに世界一周の旅を10年間続けていたが、今月5日、ヨットのかじ機能が故障。その3日後には悪天候による大波でヨットが横倒しとなり、救助を求める無線信号を送っていた。漂流している間に悪天候に見舞われ、一時は死も覚悟したという。

NSW州警察は7日夜に緊急信号を受信した後、救助船を出動。8日朝にヨットを発見したが、海上は6メートルの高波と南からの突風が吹きつける状況のなか、救助活動が行われた。ニックさんは警察に対し「悪天候のなか、救助に駆けつけてくれたヒーローだ」と感謝の意を示した。ニックさんはまた、ボートが数週間のうちに岸に漂着することを願っているという。

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