政治

「向こう40年は財政赤字」 世代間報告書

【ACT28日】   連邦のフライデンバーグ財務相は、5年ごとに改定される世代間報告書(IGR)を発表した。継続的な財政黒字を予測した前回2015年の予想と反対に、パンデミックの影響で経済成長は小さく、高齢化が進むと考えられる。

オーストラリア経済開発委員会(CEDA)で28日、フライデンバーグ財務相は「パンデミックの影響は短期間に留まらず、少なくとも今後40年財政赤字になるだろう」との見解を示した。

IGRは5年ごとに、向こう40年間の経済や財政状況、人口動態などを予測する。前回発表時、2054/55年度に3,970万人に達すると予想された人口は、2060/61年度に3,880万人と下方修正された。また、2015年は出生率1.9を基に予測されたが、今回1.65に修正された。パンデミックにより移民数が激減し、人口増加は少なくとも6か月遅れているという。

経済成長が小さいなかで高齢化が進むため、保健や高齢者介護への支出が大幅に増加すると予想される。過去最高の1,610億ドルの財政赤字は2030年台に減少するものの、高齢化に伴い再び膨れ上がる見通しだ。

ソース: news.com.au ‐ Intergenerational Report tips Australia to be smaller, older as deficits predicted for 40 years

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