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建設業界10万人が肺疾患も 組合訴え

【NSW23日】  オーストラリアの大型労働組合CFMEUは23日、全国大会でストップ・ディス・キラー・ストーン・キャンペーンを発足し、人体に深刻な被害をもたらす人工大理石の生産と輸入を2024年7月までに禁止するよう、連邦政府に要請したことが分かった。国内で、ケイ肺症を発症する人が急増していることが背景だ。

来年からCFMEU全国書記長となるザック・スミスACT準州書記長は、ストップ・ディス・キラー・ストーン・キャンペーンを発足した。同組合によると、これは約10年前の建設組合によるアスベストス禁止以来、非常に珍しい形態による労働争議になるという。

WA州のカーティン大学(Curtin University)が行った試算では、現在仕事でシリカの粉塵を吸入したことが原因で、全国のすべての業界で働く1万人の労働者が肺がんを発症し、最大10万3,000人が職業性肺疾患の一種である、ケイ肺症と診断されると指摘している。

スミス書記長は、「人工大理石は2020年度版のアスベスト」と訴え、そのことが「生産や輸入の禁止を訴えるという大胆な手段を選んだ理由だ」と述べた。

 

ソース:news.com.au- ‘I am only 37, but I have less than a year to live, thanks to this’

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