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潜水艦配備は「最悪の決定」 キーティング元首相

【ACT15日】  1991年から96年に首相を務めた、ポール・キーティング元首相は15日、米国とイギリスとの3ヵ国防衛協力枠組み「オーカス(AUKUS)」として、オーストラリアに原子力潜水艦を配備するとして共同声明を発表したことについて、「第一次大戦以降で最悪な取り引きだ」と強い言葉で反対の姿勢を示したことが分かった。
キーティング元首相は、2021年にモリソン前政権からオーカスの発足が発表されて以降、枠組みはオーストラリアの主権を脅かすことになるとして、反対の立場を示してきた。記者からの質問に対しては、「中国がシドニーやメルボルンを占拠したがっているとして、その根拠は何なのか」と述べ、そのような仮定で潜水艦を配備することは現実的ではないとの見解を示した。
キーティング元首相はさらに、アルバニージ首相による決定は、労働党党首で第7第首相のビリー・ヒューズ氏が第一次大戦で国防軍を増強するために徴兵制を導入しようとしたことに次ぐ、最悪な外交決定と非難。「結局は、歴史がこの是非を判断することになるが、この決定を誤りとした人物の一人として、自分の名前をはっきりと記録しておきたい」と述べた。
キーティング元首相はこれまで、アルバニージ首相に対し直接オーカスについて懸念を伝えてきたが、アルバニージ首相からは返答がないとしている。

 

ソース:news.com.au-‘Worst deal since WWI’: Paul Keating fires up over AUKUS deal

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