ビジネス

国内流通の中国医薬品 当局が健康被害を警告 

【ACT14日】  オーストラリア薬品・医薬品行政局(TGA)は、国内で流通している中国製の医薬品について、国内で定められた審査を受けておらず、深刻な健康被害を及ぼす危険性があると注意を喚起している。

TGAは「Maximum Powerful」、「Bigger Longer More Time More Sperms」、「Ying Da Wang」の表示がある錠剤について、未申告の物質シデナフィルが含まれ、血圧が危険な水準まで低下する可能性があるとしている。さらに「Li Da Daidaihua」の商標で販売されているカプセルについて、心停止の危険性を指摘している。

TGAによると、シデナフィルは糖尿病や高血圧、高コレステロールや心臓病に処方される硝酸薬と併用した場合、血圧低下など深刻な副作用を引き起こす可能性があるという。また、シデナフィルを含む錠剤の供給は違法となっており、これらの錠剤は品質、安全性、有効性に関する審査を受けておらず、製造地も連邦政府の承認を受けていないと警告している。

TGAは消費者に対し、これらの医薬品の使用を直ちに中止し、残りの錠剤は安全な処分のため薬局へ持参するよう勧告。監視当局はオーストラリア国境警備隊と協力し、これらの錠剤が国内へ持ち込まれないよう対応を進めている。

 

ソース:news.com.au-Therapeutic Goods Administration flags four dangerous health imports from China

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら