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サイクロンの爪痕 ゴールドコーストの観光打撃を懸念

【QLD10日】   熱帯低気圧に弱まった元サイクロン「アルフレッド」の影響を大きく受けた地域の一つに、ゴールドコーストがある。毎年1,100万人以上が訪れるメインビーチの砂も12.3メートルの高波によって大きく削り取られ、観光業への経済的打撃が懸念される。

今回の熱帯低気圧の影響で、NSW州北部コフス・ハーバーからQLD州サンシャインコーストにかけて、沿岸部500キロメートルの数百万立方メートルの砂が削り取られた。サンシャインコースト大学のジェイビアー・レオン博士は、「以前の砂丘の状態に戻るまで数年かかる可能性もある」と警告する。

2022/23会計年度、ゴールドコーストの経済で観光業は4.4パーセント(162億ドル)を占め、2万419の雇用を支えた。QLD州政府によると、パンデミック以降ゴールドコーストへの訪問者数は増え、2023/24会計年度で1,230万人が訪れ、77億ドルを支出した。ブリスベンやケアンズなど同州内の他地域と比べても、訪問者当たりの支出額はゴールドコーストが上回った。

クイーンズランド大学のギャビー・ウォルターズ准教授も、直近のイースターと学校休暇を控え、予定した旅行を再考する訪問者が出ると懸念する。

QLD州最北部の観光機関によると、2023年のクリスマス直前に発生したカテゴリー2のサイクロン「ジャスパー」による経済損出は6,000万ドルに上った。ケアンズとポート・ダグラスで宿泊やレストラン、ツアーのキャンセルが相次ぎ、著しい経済打撃を受けた。

ソース:news.com.au- Devastating detail in iconic beach photo as recovery begins from ex-Tropical cyclone Alfred

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