【ACT5日】 キャンベラのバプティスト教会が、同性婚を支持してバプティスト協会から除名された。同教会は決定に落胆を示しつつ、「非常に良い境遇にあり、未来は明るい」と発表した。
NSW州とACT(首都特別区域)のバプティスト協会は3日夜、キャンベラ・バプティスト教会の除名を決定した。2022年に規約を見直し、「神の定めのもと、婚姻は男女1人ずつの間によるもの」と再確認した。キャンベラ・バプティスト教会は1929年から100年近く協会に所属し、会員200人以上を抱える。
同教会のベリンダ・グローブス牧師は「良心の自由を信じ、個人の良心が婚姻を決める」「信仰を持って聖書を読み、異なる見解を持って良い」「伝統的な結婚観を持つ人、同性カップルを支持する人、事実婚関係にある人、誰をも歓迎する」と話した。
協会からの除名によって教会は法的・事務的なサポートを失い、聖職者は結婚式を執り行えなくなる。教会建物や財政への影響はない。
昨年8月にキャンベラ・バプティスト教会に加わったステフ・エバンズさんは、「友人・家族誰をも連れて来られる場所」「先住民の私にとって、先住民文化を認識し、祝ってくれる教会はとても重要」と話した。
同教会に60年以上通うデイビッド・スタフォードさんも「比較的小さな相違で除名されたのにがっかりしたが、今朝も太陽は上った。未来は明るい」と語った。
NSW州ニューカッスルのハミルトン・バプティスト教会も同じ理由で除名された。
NSW州・ACTバプティスト協会は、「所属教会は2022年に再確認された婚姻の定義を支持する」「除名2教会に悪意は抱かず、協会と教区民を愛し尊重する」と声明を発表した。
ソース:abc.net.au – Canberra Baptist Church expelled from association over same-sex marriage support