【ACT16日】 連邦政府はこのほど、労使裁定機関のフェアワークコミッション(FWC)に対し、低賃金労働者を対象とした賃上げを求める勧告書を提出したことが分かった。FWCが、低賃金労働者への賃上げに同意した場合、数百万人の労働者が恩恵を受けることになる。
連邦のチャルマーズ財務相は、リッシュワース雇用相と共同で声明を発表した。声明によると、2022年に労働党が政権を取って以来、最低賃金は週当たり143ドル引き上げられたとされている。FWCは昨年7月、裁定賃金を時給24.10ドル、週給915.90ドルに定めている。
連邦政府は清掃員、小売業従事者、幼児教育者を含む300万人の労働者に実質的な賃上げをもたらすよう勧告しているもようで、この要求は「経済的に信頼できるもので、公平なものである」と説明した。さらに、「インフレが落ち着き、実質賃金が経済全体で伸び続ける中、低賃金労働者が前に進めるようにするものだ」と説明している。
連邦政府は具体的な引き上げ幅は提示していないが、オーストラリア労働組合評議会(ACTU)は4.5%の引き上げをFWCに求めている。4.5%の引き上げが実現すれば、最低賃金は時給25.18ドル、フルタイム労働の場合は年間で2,143ドル増の4万9,770ドルとなる。
新たな労働協約の決定は通常6月に発表され、新しい賃金率は7月1日から適用される。
ソース:news.com.au-Albanese government pushes to increase wages for millions of Aussie workers