【NSW24 日】 シドニー郊外マウント・ドルイット(Mount Druitt)で廃墟となった家屋が競売にかけられ、118万ドルという高額で落札されたことが分かった。11人の入札者により激しい競争が繰り広げられた。マウント・ドルイットはかつて貧困と犯罪に苦しむ地域としてSBSドキュメンタリーでも紹介された地域だが、10年で状況は大きく変わったようだ。
落札された家は15年以上空き家となっており、かつては地元のコンビニとして使われていた。土地面積は758平方メートルで、間口が18.2メートルと広く、開発向きの条件であることから高額で落札されたもよう。一つの住宅建物に別々の世帯が居住できる構造のデュプレックスや裏庭にグラニーフラット(離れ)を建てることも可能とみられている。
不動産業者のオクラドニコフ氏は、今回のオークションの様子をティックトックに投稿。コメント欄には、「マウント・ドルイトに住むのに今や億万長者じゃなきゃダメなのか?」、「あり得ないよ!」などのコメントが寄せられた。
住宅市場調査を行うコタリティー氏によると、全国の3分の1以上の住宅が100万ドル以上に達し、シドニーでは約3分の2がその水準を超えていることから、「100万ドルは今やスタンダードになりつつある」としている。
オクラドニコフ氏は、「地元の人はもう住めない」などの批判が多く寄せられることについて、「地元の人とは誰のことを指しているのかを聞くと、ほとんどの人は答えられない」とした上で、「手が届かない人がいることは確かだが、オークションに11人が参加し、110万ドルを超えてもまだ4人が競う状況だったことからみても、買える人はいるということだ」と述べ、住宅価格の上昇はオーストラリアにおいて富や繁栄の現れとの見方を示した。
ソース:news.com.au-Sale of a dilapidated shack without power or water for $1.18 million is ‘the new norm’ in Sydney
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