【NSW31日】 NSW州政府と鉄道・トラム・バス労働組合(RTBU)は31日、長期にわたる賃金の引き上げ交渉で合意し、大規模な混乱に終止符が打たれた。両者は労使裁定機関のフェアワーク委員会において、向こう3年間で12%の賃上げを行うことで合意したもよう。
RTBUと電気技術者労働組合(ETU)は、向こう4年間で32%の賃上げを求めていたが、政府側は3年間で9.5%の賃上げを提示していた。
FWCの仲介のもとに提案された労働協定によると、鉄道労働者は向こう3年間で12%の賃上げと遡及賃金の支払いを受け取る。また、線路上で事故が発生し運行が停止した際、回復時間を短縮するための技術的なソリューションについても合意。新しい車両、システム、インフラプロジェクトに関する協議プロセスを合理化することも確認し、合意した。
州政府と労組による争いは昨年9月以降、度重なるストライキが実施され、何百万人もの利用客が影響を受けた。NSW州のグラハム交通大臣は、「通勤客など100万人の利用客に大きな混乱を引き起こしていた合法的な労働争議を終わらせるものだ」と述べた。
グラハム大臣はさらに、「激しい争いで通勤客の忍耐を試す事態となった」と振り返った上で、「合意により、労働者と組合の全面的な支援を受けながら、乗客のための改善策を実施することが可能になる」、「納税者の資金を守りながら、鉄道労働者に公正かつ妥当な賃上げを実現できた」とし、「合意まで忍耐強く待って下さった通勤客の皆さんに感謝したい」と述べた。
ソース:news.com.au-NSW government has made a deal on a long-running pay dispute with train unions