【ACT2日】 VIC州とSA州で続く深刻な干ばつに加え、NSW州の酪農地も洪水によって破壊された。国内で牛乳やバターの価格が高騰すると予想される。
NSW州の酪農家の多くが洪水後の片付けに追われている。死亡または行方のわからない畜牛、壊れたフェンスや小屋、機械が水に浸かるなど被害は甚大だ。
反対に厳しい干ばつの続くVIC州とSA州ではダムも干からび、飼料の値段も倍近くに上がっている。
国内の酪農業関係者らは政府介入を呼び掛ける。国内の酪農家の40パーセント以上で干ばつ、NSW州は500年に1度の洪水の片付けに追われている。astAUSMilkのジョー・ブラッドリー会長は「災難だ。乳製品の価格は上昇する」「国内全土で牛乳の生産量が著しく落ちる」とジ・エイジ紙に話した。
NSW州政府にはカテゴリーCおよびDの災難支援が求められる。現在洪水支援金として1人180ドルまたは世帯に900ドル、カウンシルに復興支援金100万ドルが出されているが、不十分だ。カテゴリーDは第一次産業支援金や小規模事業支援金が出され、カウンシルや世帯への支援も増加する。
VIC州政府も先月30日、新たな干ばつ支援策を発表した。同州の降雨量は過去2週間で例年の2割程度に留まっており、6月も同様な雨量が予想される。
連邦財務省によると、今年になってから自然災害による経済活動の損失はすでに22憶ドルに達した。
ソース:news.com.au – Milk, butter prices tipped to soar as floods, droughts squeeze beleaguered Aussie dairy farmers