【ACT10日】 米国ロサンゼルスで政府の移民政策に反対する抗議デモが続いている。この様子を報道していたオーストラリア・ナイン局のレポーターが、米警察によって非殺傷性のゴム弾で足を撃たれた。
トランプ政権が滞在資格のない移民の一斉摘発を行ったことを受けて、ロサンゼルスで大規模な抗議活動が続いている。ナイン局のローレン・トマシさんはダウンタウンで様子を報道中、警察官によって後部から足をゴム弾で撃たれた。トマシさんはソーシャルメディアに「大丈夫。伝えられなければならない重要な事実の報道を続ける」「ゴルフボールくらいの固いゴム弾で非常に痛かった。当たったのがふくらはぎの筋肉でよかった」と投稿した。
ナイン局は「今回の事件は、抗議活動の前線に立って重要な情報を報道するジャーナリストが危険にさらされる事実を彷彿させた」とコメントした。
10日朝、同局の朝番組「トゥデイ」で司会を務めるカール・ステファノビク氏は「警察が記者に砲弾した理由はわからないが、捜査の必要がある」「今週カナダのG7で、アルバニージー首相はトランプ大統領に問題提起すべきだ」と憤慨した。
オーストラリア外務省はメディアの自由と記者の保護を支援するとし、米国内で抗議活動が行われている地域を避けるよう国民に促す。
6日にロサンゼルスのダウンタウンで数百人によって始まった抗議活動は、警察車両の燃焼など大規模な暴動に発展した。米政府は海兵隊およそ700人を派遣すると発表した。
トランプ政権は先立ってカリフォルニア州兵2,000人を派遣すると決定して緊迫を高めた。州知事の要請なしで大統領が州兵を派遣するのは、1967年以降初めて。カリフォルニア州のニューソム知事は「連邦政府は、満たされない要求を満たすことなく危機を作り出した」と批判し、違法に州軍事省を乗っ取って事態を悪化させたとして、トランプ政権を告訴する意向を示した。
トランプ政権は移民税関捜査局に対し、違法移民の一斉摘発として毎日少なくとも移民3,000人を逮捕するよう命じた。摘発はショックを引き起こすとともに、記録を持たない労働者が陰で力仕事を行っているセクターを脅かすとも警告された。違法移民の摘発捜査はカリフォルニア州南部で最も行われている。
ソース:news.com.au – Fury after Australian reporter hit by nonlethal munition during LA protests