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シドニーCBDで感染 レジオネラ症で1人死亡

【NSW18日】  NSW州保健当局は、シドニーCBDでレジオネラの集団感染が発生し、このうち1人が死亡したことを受け、CBDおよび周辺地域にいた人に対し、症状がある人は早めに医師の診断を受けるよう呼びかけている。

当局によると、今年3月から4月にかけてシドニー市内および周辺地域で過ごした12人がレジオネラに感染した。市内で165か所以上の冷却塔(ビルの屋上などに設置された空調用設備)を検査した結果、1か所からレジオネラ菌が検出され、現在、除染作業が行われるとともに感染源だったかとどうかについて追加調査が進められている。

レジオネラ菌に感染した場合の症状として発熱、寒気、咳、息切れなどがあり、これらの症状は感染から最大10日後に現れる可能性がある。症状が出た場合は、速やかに医師の診察を受けるよう勧めている。

南東シドニー地域保健局の公衆衛生部長、ビッキー・シェパード医師は、「レジオネラ症はレジオネラ菌による感染が原因で、集団感染は大型ビルの屋上に設置されている冷却塔などの環境由来の汚染によって発生することが多い」と述べた。ただ、人から人へ感染することはないという。

NSW保健当局は、現在もシドニー市と連携し、関連が疑われる冷却塔の特定、点検、サンプル採取を継続している。また、同局によると大半のビル所有者は迅速な対応をみせており、冷却塔の運転および整備について、「NSW州公衆衛生規則」に則って管理を行っていると報告している。

 

ソース:news.com.au-One person has died after an outbreak of legionnaires’ disease in Sydney

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