【ACT19日】 オーストラリア外務貿易省(DFAT)が運営する「スマートトラベラー」は、人気の経由地であるカタールへの渡航について、「十分な注意を払うよう」警告を発出したことが分かった。中東地域における継続的な敵対行為が理由と説明している。
DFATはさらに、「中東における紛争は地域内外の緊張を高め、空域の閉鎖、フライトのキャンセル、その他の渡航の混乱を引き起こす可能性がある」、「デモや抗議活動が発生する恐れがあり、現地の治安状況は予告なく悪化する可能性がある」とし、デモや抗議活動に近づかないよう呼びかけた。
警告のレベルは、「レベル1:通常の安全対策を取る」から「レベル2:十分な注意を払う」への引き上げが行われており、旅行者に対し「個人の安全や健康状態に特に注意を払う」よう注意を喚起している。
なお、レベル2ではオーストラリアの大都市より高いリスクが存在することを意味し、旅行者にはメディアなどで最新の情報を確認するよう勧めている。また、「行くべきでない」と断言しているわけではなく、「訪れる前にしっかり調査し、通常よりも注意を払う必要がある」ことを強調した。
DFATは今週初め、イスラエルへの渡航について警告をレベル4の渡航禁止に引き上げている。もともとイスラエルの一部地域や、ガザや国境付近を含むパレスチナ暫定自治区に渡航禁止の警告が出されていたが、引き上げによりイスラエル全土が対象となった。
格安航空ヴァージン・オーストラリアは、カタール航空との「ウェットリース契約」に基づき、シドニー~ドーハ間、ブリスベン~ドーハ間の直行便を運行しているが、現時点でサービスへの影響は出ていないとコメントした。
ソース:news.com.au-‘High degree of caution’: Aussies issued with new travel warning