【QLD20 日】 QLD州ロックハンプトン南西に位置する、アイラ・ゴージ(Isla Gorge)国立公園で、数百本の不法投棄されたタイヤが見つかり、撤去作業に10万ドル以上の費用がかかったもようだ。撤去に時間がかかったことをうけ、予定されていた山火事対策の作業が遅延しているという。
同公園では昨年10月、山火事が発生した際、谷底に廃棄されたタイヤが見つかった。環境省とバナナシャイア市議会が合同で調査を行っていたが、今週200本のタイヤの撤去作業が完了した。ABCの取材によると、撤去に使用された130トン規模のクレーンレンタル料は10万ドルを超えたという。
関係当局は、ライカート・ハイウェイ近くの同じ場所に、業者または個人が数か月間にわたりタイヤを廃棄していたとみている。同国立公園は、峡谷や砂岩でできた奇岩が入り組んだ地形をしており、山歩きやキャンプをする人から人気を集めている。
シニアレンジャーのクリス・ジョブ氏は、タイヤが重大な火災リスクとなり、繊細な自然環境を汚染する結果となったと説明。「廃棄されたタイヤは劣化の程度が非常に似通っており、すべて過去1年間以内に廃棄されたと考えている」と述べ、事情を知っている人が地域にいるはずだとして、情報の提供を呼びかけた。
また、環境省が計画していた大規模な火災の危険を軽減する(ハザードリダクション)の焼却作業が遅れていると報告。「谷の奥にタイヤがあったため、安全上の理由から実施を見送ることになった」と説明した。
バナナシャイア市のフェリエ市長は、不法投棄は「言語道断」と非難し、「投棄した人物は、土地や国立公園、またこれらを守っている人たちへの敬意がまったくない」と述べ、美しい公園がこのように扱われていることに心が痛むと話した。
ソース:abc.net.au-‘Disgraceful’ act leaves 200 old tyres in Isla Gorge National Park