【QLD25日】 QLD州ゴールドコーストに拠点を置く、ギルモア・スペース・テクノロジーズは、7月1日から3日の間に同州北部の発射場から打ち上げを予定していると発表した。国産ロケットとしては初めてで、宇宙進出に向けた2度目の挑戦となる。
ギルモア・スペース・テクノロジーズは、タウンズビルから約150キロメートル南東に位置する、オーストラリアで唯一の認可発射施設である「ボーエン軌道宇宙港」からのロケット打ち上げを予定している。
ロケットの大きさは全長25メートル、3段式のロケット「エリス」で、打ち上げにあたって懸念されている最大の環境的課題は「上空の強風」だ。今週、ギルモア社の小型衛星がスペースXのロケットで宇宙に運ばれたが、この打ち上げも同様の強風により3日間遅れた。
ギルモア・スペースはこれまで、技術的な問題により打ち上げを延期している。同社のアダム・ギルモアCEOは7ニュースの取材に対し、「このロケットにはもう少しばかりうんざりしている」と苦笑交じりに語った。
前回の打ち上げでは、大気圧からロケットを保護するノーズコーン(先端部分)の不具合や、データ収集センサーなどに問題が発生し、技術者らが修正を行った。ギルモア氏は、「念のため、機体全体の再テストを行った」と話した。
これまで、「エリス」は2度の打ち上げが技術的な理由で中止されている。2回目の失敗では打ち上げ30分前にノーズコーンが誤って開いてしまうアクシデントが発生した。
ソース:news.com.au-Gilmour Technologies locks in second crack at historic Aussie rocket launch