【QLD4日】 QLD州南東部の沖合にあるモートン島で大規模な山火事が発生し、キャンプ客が避難、近隣住民にも退避準備が呼びかけられている。
火災はブッシュ・キャンピング・トラック周辺の国立公園の密林地帯で発生。QLD公園・野生動物局(QPWS)によると、山火事の直撃を受ける恐れのある人々はすでに島内の安全な場所へ移動させられた。現場では消防飛行機やヘリコプターが投入され、険しい地形での火勢抑制が試みられている。上空からの映像では、QLD消防局(QFS)の地上隊が近隣のビーチ沿いに集結する様子が確認できる。
現時点で住宅への直接の被害は報告されていないが、島の北半分には「ウォッチ・アンド・アクト(警戒・行動)」警報が発令されており、コーワン・コーワンやブルワーの集落が含まれている。QFSは事態が急速に悪化する可能性があるとして、住民に退避準備を呼びかけている。煙は島の広範囲に広がっており、住民には窓や扉を閉め、呼吸器系の持病がある場合は薬を手元に置くよう助言が出されている。QPWSはブルーラグーンロードを含む複数の国立公園内ルートを閉鎖し、一般の立ち入りを避けるよう呼びかけた。
一方、バンダバーグ地域のニアラム周辺でもウォッチ・アンド・アクト警報が出されている。QFSはグラスツリーロードとニアラムロードの間で大規模で高速に拡大する火災に対応しており、状況の悪化を懸念。すでに一部の住宅が危険にさらされ、今後数時間で火の粉が他の住宅に影響を及ぼす恐れもあるという。住民には状況に注意を払い、指示があれば速やかに避難するよう求められている。
さらに、西部ダウンズでも大規模火災が発生しており、当局はタラ地区のラッキーロード付近に住む住民に「退避準備」を通知。警報地域はチンチラ・タラロード、ハピネスロード、アッパーハンバグロード、メアリーロードに囲まれる一帯に及んでいる。
ソース:abc.net.au – Campers evacuated, residents on alert as Moreton Island bushfire intensifies