【NSW11日】 NSW州の数千世帯が、電力ネットワーク料金に対する政府の取り締まりと消費者保護強化の一環として、電気料金の上限設定の恩恵を受ける見込みだ。
州政府は、組み込み型電力ネットワーク(embedded networks)に上限価格を導入する準備を進めており、より安価な電気料金が提供される予定となっている。州内では推定で95,000世帯以上が組み込み型電力ネットワークに加入しており、これは主電力網の単一接続ポイントから複数の施設に電力が供給される仕組みを指す。
このようなネットワークは、アパート、リタイアメントビレッジ、ショッピングセンターなどでよく見られ、電気、ガス、温水、冷水、エアコンなどを利用者に提供することができる。より良い契約を探すのが難しいことから、計画されている上限価格は「競争市場のオファーに大体相当する」水準とされ、利用者に「より公正な機会」が提供されることになる。
また、NSWエネルギー・ウォーターオンブズマンによる無料かつ独立した紛争解決へのアクセス、国および州レベルのエネルギー割引、支払い支援プログラム、長期契約からの保護など、他の消費者保護策も導入される予定だ。NSW州エネルギー大臣のペニー・シャープ氏は、これらの変更は、州の組み込み型ネットワークの将来に関する独立価格規制審議会(IPART)のレビューに基づくものであると述べた。シャープ氏は「この行動計画は、州内のすべてのエネルギー利用者が、住んでいる場所や働く場所に関わらず、公正なエネルギー契約にアクセスできるようにする決定的な一歩です」と述べた。
政府はレビューで示された38の提言のうち36を実施する計画だ。
ソース:news.com.au – Thousands of NSW households on embedded electricity networks to receive price cap amid government crackdown