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猛暑の日にペットを安全に守る方法

【ACT25日】   連日の猛烈な暑さの中で、ペットを極端な熱から守る必要性はかつてないほど高まっている。

シドニー大学の研究によれば、非常に暑い日には犬の死亡リスクがほぼ10%上昇するという。

極端な暑さの中では、赤ちゃんや子ども、高齢者と同じように、ペットも熱中症や熱ストレスなど深刻な健康問題にさらされる可能性がある。気温が限界に達し、熱が圧倒的になると、ペットの安全をどのように確保すればよいのだろうか。

「猛暑の熱波が襲うとき、私たち人間以上にペットが暑さを感じていることを忘れてはならない」と、アドバンスド・ベット・ケア・レーンコーブの獣医、マット・ブキャナン=パスカル氏は述べる。

人間と同じように、暑さに強い動物と弱い動物がいる。猫は日陰を見つけて体力を温存することで高温下でも体温をある程度調節できるが、犬、ウサギ、馬などは猛暑の際に特に注意が必要だ。

高齢ペット、幼い動物、肥満のペット、呼吸器系に問題があるペット、短頭種(顔が平たい犬種や猫)も同様だという。ブルドッグ、パグ、ペルシャ猫のような短鼻の犬や猫は、熱中症にかかりやすい。短い鼻が呼吸を妨げ、体温が危険なレベルまで上昇しやすいためだ。「短頭種の犬は熱ストレスに非常に弱く、オーストラリアの夏には適していない」と、シドニー大学の獣医・動物行動学者ポール・マクグリーヴィ氏は述べる。

暑い日に運動すると、これらの動物は呼吸やパンティング(舌を出して呼吸する行為)がうまく調節できず、体温が危険なほど上昇することがある。犬だけでなく、馬も極端な熱ストレスに弱い。多くの地域では、気温が32度に達すると競馬は安全でないとされる。

非常に暑い日には、ペットを屋内や日陰のある場所に置き、直射日光を避けるのが最も安全だ。マクグリーヴィ氏は、室内で飼っているペットにはエアコンをつけ、たっぷりの水を与えることを勧める。また、「それができない場合は、信頼できる日陰と清潔な水を複数用意する。屋外で飼うペットには、日差しが最も強くない時間帯に餌を与えることが重要だ。哺乳類は餌を摂取した後、体温が上昇するので、餌は夕暮れや夜明けに与えるように」と勧めた。

犬の世話で散歩は重要だが、太陽が強すぎる場合は命に関わることもある。目安として、気温が28度を超える場合は散歩には不向きだ。獣医のクレア・ジェンキンス氏は「手で歩道の温度を確認した時に、5秒も触れないほど熱ければ、犬の足には危険だ」と述べる。マクグリーヴィ氏は、散歩は気温が低い夜明けや夕暮れに行うこと、肉球が火傷するのでアスファルトは避けることを推奨している。また、ボール遊びなどの激しい屋外運動は避けるべきだ。

ペットは自分の状態を直接言えないため、飼い主は兆候に注意する必要がある。代表的なサインは、過度のパンティングや衰弱だ。熱ストレスにさらされた動物は、歯茎が鮮やかな赤色になったり、よだれが多くなったり、呼吸が荒くなったり、意識を失ったりすることもあり、命に関わる場合がある。マクグリーヴィ氏は、暑さに適切に対処しないと「ストレス、熱関連の怪我、死亡につながる」と警告している。

ソース:news.com.au – ‘Deadly’: How to keep pets safe during days of extreme heat

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