生活

ボーダフォン、iPhoneユーザーにWi-Fi下の緊急通報への注意喚起

【ACT30日】   通信大手ボーダフォンが、iPhoneユーザーに対し、Wi-Fi通話を利用した緊急通報(トリプルゼロ=000)に関する重大な注意喚起を行った。通話が失敗したり、誤った位置情報が送信される恐れがあるという。

12月1日以降、複数の旧型iPhoneではボーダフォンのWi-Fi通話機能が利用できなくなり、000番への発信もサポート外となる。対象機種を使用している利用者は、期日までにソフトウェアを更新または機種変更を行うよう求められている。

12月1日から、以下のiPhoneでWi-Fi通話機能が停止する。

  • iPhone 6s / 6s Plus
  • iPhone 7 / 7 Plus
  • iPhone SE(第1世代)

また、以下の比較的新しい機種でも、継続利用のためには最新のソフトウェア更新が必須となる。

  • iPhone 11以降 → iOS 18.4以上
  • iPhone 8 / 8 Plus / X → 最新のiOSバージョンに更新必須

更新や機種変更のサポートは、ボーダフォンの「1555」または店舗で受けられる。なお、4G・5Gネットワーク経由の通常通話は影響を受けない。

Wi-Fi通話(VoWiFi)は、電波が弱い場所でもWi-Fiネットワーク経由で通話やSMSを送受信できる機能で、停電や障害時のバックアップとしても使われている。しかしボーダフォンは、「緊急時にWi-Fiに頼るのは危険」と警告している。

000や112などの緊急通報では、携帯ネットワーク(4G/5G)を優先利用することで、正確な位置情報を緊急サービスに送信できる。モバイル電波が届かない場合、スマートフォンは他キャリアへの接続を試みた後、Wi-Fi通話に切り替えるが、これは機種が対応し、ソフトウェアが最新であり、かつ機能が有効化されている場合に限られる。

Wi-Fi経由の場合、自動位置情報送信が行われないことがあるため、発信者が自分の場所を口頭で伝える必要がある。ボーダフォンは、GPS情報を直接送信できる無料アプリ「Emergency+」の利用を推奨している。

また、Wi-Fi通話では「国家緊急警報システム(NEWS)」の警報受信ができず、位置情報を基にした番号(000、1300、1800など)に正しく接続できない場合もある。問題が発生した場合は、Wi-Fi通話を無効にし、モバイルネットワークへ再接続するよう案内している。

ソース:news.com.au – Vodafone issues warning over triple-0 wi-fi calling risks and looming iPhone deadline

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら