政治

米国防総省、安全保障協定AUKUSに支持表明

【ACT7日】   米国国防総省が、オーストラリア・英国・米国による安全保障協定「AUKUS」に対し、見直し後としては最も強い支持を表明した。これは、同協定が再検討によって中止されるのではないかとの懸念を払拭する発言となった。

米国防総省の上級顧問アレクサンダー・べレス=グリーン氏は米議会公聴会で、潜水艦生産体制や能力に課題があるものの、AUKUSは「米国にとっても大きな利益をもたらす」と強調。生産ラインや産業基盤を精査し、すべての当事国にとって持続可能な枠組みとすることを目指していると述べた。また「この協定は米国の利益にもかなうものであり、強固で長期的なものにすべきだ」と語った。

オーストラリアの影の国防相アンガス・テイラー氏も、AUKUSは国家安全保障の要であり、同盟国の揺るぎない支持が不可欠だと歓迎の意を示した。一方で、潜水艦建造の生産能力や納期は依然として最大の課題であり、アルバニージー政権に対して「計画、資金、透明性を明確にする責任がある」と指摘した。

テイラー氏はまた、「第二次大戦以降で最も不安定な時代を迎えている。AUKUSは抑止力と地域の安定を確保するためのものであり、防衛費をGDP比3%以上に引き上げることが急務だ」と訴えた。

今回の発言は、アルバニージー首相が米国訪問中にトランプ大統領からもAUKUSへの初の公的支持を得た直後に出たもので、協定継続への国際的な安心材料となっている。

ソース:news.com.au – Pentagon says AUKUS will have ‘significant benefit’ to America, amid secretive review

この記事をシェアする

その他のオーストラリアニュース記事はこちら