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ヘアード島でミナミゾウアザラシから鳥インフル検出

【ACT25日】   科学者たちは、南極海に浮かぶオーストラリアの外部領土ヘアード島で、ミナミゾウアザラシから高病原性鳥インフルエンザ(H5型)が検出されたことを確認した。

同島へ向かったオーストラリア南極プログラムの調査航海中、研究者らはミナミゾウアザラシの異常な死亡率を観察したが、他の動物種には同様の傾向は見られなかった。採取されたサンプルをCSIROの「オーストラリア疾病対策センター」が検査した結果、H5N1高病原性鳥インフルエンザが存在することが明らかになった。科学者らは12月に再度島を訪れ、野生動物の健康状態についてさらに調査を行う予定だ。

ヘアード島は、パースの南西約4000km、南極から1700kmの南大洋に位置する人の住まない島で、近隣の他の亜南極島でも同ウイルスが確認されていることから、今回の結果は「驚きではない」とみられている。ただし、オーストラリア本土に対する脅威が大きく高まったわけではないと科学者らは述べている。

一方、この検出結果はオーストラリア国内でのバイオセキュリティ強化の必要性を改めて示すものとなった。連邦政府は、鳥インフルエンザへの備えと対応能力を強化するため、1億豪ドル以上を投じ、全国に迅速対応機材を配備する計画を発表した。

マレー・ワット環境相は、「オーストラリアの研究者が鳥インフルエンザの世界的な拡散を継続的に監視しており、国内に侵入した場合に備えて最良の情報を得られるよう取り組んでいる」と述べた。

ジュリー・コリンズ農業・漁業・林業相は、オーストラリアが依然として高病原性H5型鳥インフルエンザが広く流行していない“唯一の大陸”であると強調。そのうえで、「今回のヘアード島での検出はオーストラリアのリスクを大きく高めるものではないものの、潜在的な国内発生に備える必要性を再確認するものだ」と述べた。

ソース:news.com.au – Scientists detect bird flu in Heard Island southern elephant seals

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