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相次ぐサメ襲撃を受けビーチのドローン監視を強化 NSW

【NSW7日】   NSW州は、ここ数カ月で発生した複数の致死的なサメ襲撃を受け、この夏ビーチでのドローン監視を強化する。

ミンズ政権は7日、NSW州のシャーク管理プログラムに追加で250万ドルを投入し、サーフィンNSW向けにさらなるサメ探知用ドローンを購入し、より多くのビーチにサメ噛傷キットを配備すると発表した。また、数十のビーチで予定されていたドローン監視は、予定より1週間早い12月13日から開始される。

今回の措置は、9月にベテランサーファーのマーキュリー・プシラキス氏が亡くなった事件を受けたものだ。彼はシドニー北部のロングリーフ・ビーチで朝のサーフィン中、3.6mとみられるホホジロザメに襲われた。発見された遺体は複数の四肢を失っていた。

地域担当相のタラ・モリアーティ氏は、ドローンが「サメの早期発見や利用者への警告に効果的な“空の目”である」と述べ、NSW州の2100kmに及ぶ海岸線のさらなる監視に活用できる可能性にも言及した。「サメとの接触を100%防ぐ方法は存在しないが、技術と公共の意識向上を組み合わせることで安全性は高まる」とモリアーティ氏は述べた。また、ビーチ利用者にSharkSmartアプリの活用も促した。

12月13日から32のビーチで毎日ドローン監視が開始され、12月20日には50のビーチに拡大する。監視はクリスマスから1月の大半まで毎日行われ、その後2026年3月まで週末のみの運用に切り替わる。また、都市部以外のビーチに150個のサメ噛傷キットが追加配布される。

サーフ・ライフ・セービング(SLS)は、今回の発表を「ビーチの安全を守るためのNSW州政府との継続的なパートナーシップを大きく強化するもの」と歓迎した。スティーブ・ピアースCEOは、「昨夏だけで、ツイードからベガまで飛行した50台のドローンは、18,027回の飛行を行い、4,897時間の監視時間を記録した。その間、815匹のサメ(オオメジロザメ41匹、ホホジロザメ45匹、正体不明729匹)を確認し、ライフガードは88件のビーチ避難を含む115件の対策を実施した」と説明した。

ソース:news.com.au – NSW to boost drone surveillance at beaches after deadly shark attacks

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