【ACT11日】 オーストラリア政府関係者が極秘レビューの内容を入手してから数日、総額3680億豪ドルの防衛協定AUKUSの行方が明らかになった。
米国防総省による秘密裏の見直しを経て、オーストラリア・米国・英国の3カ国は AUKUS を「再起動」し、防衛協定の第一段階を確実に実行する決意を固めていると、各国高官が述べた。この3680億豪ドル規模の防衛協定はバイデン政権下で合意されたが、6月にドナルド・トランプ氏が突然レビュー対象としたことで、オーストラリア側は驚きを隠せなかった。
当時、この見直しは三国間協定が白紙撤回されるのではないかとの懸念を招いていた。しかし、10月のアンソニー・アルバニージー首相と米大統領との前向きな会談、そしてその後にトランプ氏が初めてAUKUSを公に支持したことで、レビュー内容(未公開)への安心感が生まれた。
リチャード・マールス副首相兼国防相は、水曜日に米国のピート・ヘグセス国防長官、英国のジョン・ヒーリー国防長官と会談し、協定について協議した。ヒーリー国防長官はワシントンでの会談前に記者団へこう語った。
「これはAUKUSにとって大きな瞬間であり、3カ国にとっても同じだ。トランプ大統領が言ったように、AUKUSは“全速前進”の段階にある。3つの新政権はいずれもAUKUSの見直しを実施し、それが完了した今、我々は新たな決意と覚悟を持ってAUKUSを再起動し、特にその実現に向けて取り組むつもりだ」
マールス氏はAUKUSについて「巨大プロジェクト」だが、大きな進展が見られると述べた。「過去6週間で、アメリカの原子力潜水艦USSバーモントが、オーストラリア・パース南部のHMASスターリング基地で、米国外では史上最も大規模な整備作業を実施した。これは我々が共に進めている取り組みの一例だ。しかし、これは巨大プロジェクトで、まだやるべきことは山ほどある。我々は今、それをどう前に進め、確実に実現していくかを見極めることが非常に重要だ」
ヘグセス氏は、3カ国の関係は「かつてないほど強固」だと述べた。「トランプ大統領は、最初から“責任を果たす国を支持する”という姿勢を示してきた。今回の議論は、オーストラリアと英国がまさにその役割を果たしていることの表れだ」と語った。
ソース:news.com.au – Deputy Prime Minister Richard Marles meeting with US, UK counterparts to discuss AUKUS