【ACT12日】 18カ月にわたり十数回の非公開審理を経て、これまで“著名レイプ犯”として報じられていた男性の正体が明らかになった。
大手法律事務所のパートナーが、レイプで有罪判決を受けた高名な男の実名が明らかになった理由を語った。トム・シルヴァーニ(23)は、2023年にバルウィン・ノースの両親宅で友人らを招いた際、女性を2度レイプした罪で有罪となった。彼の名前は「姓名非公開命令(suppression order)」によって過去18カ月にわたり伏せられ、“著名男性”として報道されてきた。
トム・シルヴァーニは現役AFL選手ジャックの兄であり、AFL界で有名なスティーブンの息子。母親のジョーはモデルかつテレビのパーソナリティとして知られる。この18カ月の間に複数の非公開命令が出され、彼の弁護団は精神衛生上の理由を根拠に非公開を申請していた。
トーマス法律事務所のジャスティン・クイル弁護士によると、シルヴァーニ側は実名公開を阻止するため十数回もの審理を行い、家族は2つの弁護団を雇い、それぞれがキングス・カウンセルに率いられていたという。1つは刑事訴追に対抗するため、もう1つは名前を伏せるための弁護団だった。しかし、有罪判決が出た後、検察(DPP)が非公開命令の解除を求め、ついに名前が公表された。
クイル氏はラジオ3AWに対し、非公開命令は精神衛生を理由に出されていたと説明した。また、VIC州は他州に比べて圧倒的に多くの非公開命令が出されていると指摘した。2025年9月までに、VIC州裁判所は361件の非公開命令を発出。NSW州は124件、QLD州は28件、SA州は123件だった。「VIC州は他のすべての州を合わせたよりも多くの非公開命令を出している」と述べた。
シルヴァーニは12日に量刑前審理に臨む予定で、有罪評決後は勾留された。弁護側は保釈延長を求めたが、グレゴリー・ライオン判事は今回の犯罪には「実刑が科されるべきだ」と述べ、申請は認められなかった。
ソース:news.com.au – Reason why Tom Silvagni’s identity finally revealed