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ボンダイの銃撃事件、海岸で作動中の爆弾も

【NSW15日】   ボンダイ・ビーチで父子が15人を殺害したテロ攻撃の現場から、作動中の爆弾2個が発見されたことが警察により確認された。

10歳の少女を含む15人が犠牲となったボンダイ・ビーチの惨劇の現場で、作動中の爆弾2個が見つかった。警察によると、このテロ攻撃による死者は無実の市民15人に達し、40人が負傷した。銃撃犯のうち1人は現場で警察に射殺された。NSW州保健当局によると、15日午前8時時点で11人が重体となっている。全員がシドニー各地の病院で重篤な状態にあるという。

14日午後7時直前、父子の銃撃犯2人が家族連れの集団に向けて発砲しており、「チャヌカ・バイ・ザ・シー」のイベントが攻撃の標的だったとみられている。警察は、日曜夜に現場で2個の作動中の即席爆発装置(IED)が発見され、爆発物処理班によって回収されたことを確認した。

「それらは作動可能な状態だった」と、NSW州警察のマル・ラニオン長官は述べた。この惨劇は、日曜午後9時36分ごろにテロ事件として正式に認定された。

スーザン・リー野党党首は、日曜の恐ろしい銃撃事件を受け、反ユダヤ主義への対応について労働党政権に抜本的な見直しを求めた。「オーストラリアでは反ユダヤ主義が放置されてきたことに対する、明確な怒りがある」と彼女は述べた。政府は「明らかな指導力不足」を示しており、ユダヤ系オーストラリア人は「困惑」を感じていると主張した。

「政府は反ユダヤ主義を管理すべき問題と捉えており、根絶すべき悪とは見ていない、今日から、政府の対応はすべて変わらなければならない」リー氏はこの事件を、1996年に35人が死亡したポート・アーサー事件以降「オーストラリア史上最も暗い日」だと表現した。「オーストラリア国民は、ボンダイ事件の日に自分がどこにいたか、そして信じがたい衝撃を受けた感情を覚えている」

警察は、銃撃犯が父サジド・アクラム(50)と息子ナヴィード・アクラム(24)であることを明らかにした。ナヴィード容疑者は警察の監視下で病院に搬送され、現在も重体だが容体は安定している。父サジド容疑者は現場で警察に射殺された。警察長官によると、父親は約10年間銃の所持許可を持ち、6丁の銃を所持していた。警察は現場および14日夜に捜索したキャンプシーの場所から、計6丁の銃を押収した。警察は、他に関与した人物はいないとしている。

ミンズ州首相とアンソニー・アルバニージー首相はこの惨劇を強く非難し、NSW州およびオーストラリアに反ユダヤ主義の居場所はないと強調した。「昨日目にしたのは、純粋な悪であり、反ユダヤ主義による行為だった」とアルバニージー首相は述べた。「これはハヌカ初日に、喜ばしい祝祭であるはずのユダヤ人コミュニティを狙った攻撃だった。今日、彼らは深い悲しみの中にある。私たちは皆さんと共に立ち、反ユダヤ主義を根絶するために必要なことはすべて行う。これは社会の病であり、共に撲滅する」

本日、全国で半旗が掲げられる。ミンズ首相は、支援したい人は献血を検討するよう呼びかけ、ラニオン長官は報復を求める時ではないと強調した。捜査が続く中、15日もビーチおよび周辺道路は閉鎖されており、市議会は訪問を控えるよう呼びかけている。

ソース:news.com.au – Two active bombs found at beach after father and son kill 15 in Bondi massacre

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