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暑い車内に犬を残した飼い主に懲役や罰金 NSW

【NSW18日】   動物を残酷な状況に置く飼い主を対象とした新たな動物福祉法案が、今年初めにも州議会に提出される見通しだ。

NSW州では、暑い車内に犬を置き去りにした飼い主に対し、懲役刑や最大4万4,000豪ドルの罰金を科す可能性がある新法が提案されている。2026年初めに議会提出が予定されているこの法案は、接着剤式の捕獲トラップ(グルートラップ)の所持や、首に突起が食い込むスパイク付き首輪(プロングカラー)の使用も規制対象としている。

州政府によると、幅広い協議を通じて7,000件以上の意見提出があり、この法案はそれらに基づいているという。タラ・モリアーティ農業・地域・NSW州西部担当相は、「動物福祉に関して多くの国民の声が寄せられており、その意見が今回の政策方針に反映されている」と説明した。

政府は、この改正により動物福祉が強化され、「何が許容される行為なのか」を明確にするとともに、動物虐待に対する取締権限と罰則を拡大するとしている。また、法の抜け穴への対応や、組織犯罪と結びつく動物闘争事件への対処において、NSW州警察を支援することも盛り込まれている。地下組織による動物闘争に関与した場合、最大11万豪ドルの罰金、または最長2年の懲役刑に科される可能性があると、モリアーティ氏は述べた。

RSPCA NSWの2024/25年のデータによると、「車内に犬が閉じ込められている」との通報は年間500件以上にのぼっている。モリアーティ氏は、犬を「放置する」ことの明確な定義はまだ定まっていないとしつつも、「エアコンが稼働しているなど十分な配慮があり、適切に扱われている場合は、当局が状況を考慮することになる」と述べた。

一方で「気温が20度後半、30度を超える状況は、子どもや大人と同様、動物にとっても危険だ」と警告し、「窓を少し開けていれば大丈夫だと思うのは間違い」と強調した。「犬を車から出し、リードを付けて、ガソリン代を支払う間だけポールにつないでおくべき。これはペットを飼う責任の一部で、ペットは家族の一員であり、その責任を果たさなければならない」とも述べている。

この規制は都市部の車両だけでなく、荷台に犬を乗せたユーティリティ車(ute)にも適用されるという。新法の執行には警察のほか、政府が動物福祉の執行を担わせているアニマル・ウェルフェア・リーグなどの動物福祉団体も関与する。

この改正案は、州内で最も深刻な動物虐待の一部を取り締まるものとして、動物福祉関係者から歓迎されている。アニマル・ウェルフェア・リーグNSWのCEO、スティーブン・アルビン氏は「今回の新法案は、動物福祉における重大な欠落を補うものだ」と評価した。「暑い車内に犬を残す行為や、プロングカラーの使用は、深刻な被害をもたらすため、法的措置が不可欠な動物虐待の例。調査官は啓発活動にも多くの時間を費やしているが、新法は最悪のケースや悪質な加害者に対処するための、待ち望まれていた新たな権限を与えてくれる」

ソース:news.com.au – Jail time and fines for leaving dogs in hot vehicles proposed changes to NSW animal welfare laws

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