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1月26日をめぐる対立と混乱は続く

【NSW26日】   オーストラリア・デーに行われた集会で、人種的憎悪を扇動したとされる行為をめぐり、男が起訴された。全国の主要都市では、対立する集会の中で混乱した場面が相次いだ。

ブリスベンではオーストラリア国旗が焼かれ、メルボルンでは像に「オーストラリアを廃止せよ(Abolish Australia)」と落書きがされた。シドニーでは、「送り返せ」とのシュプレヒコールが響いた。また、現在は解散している極右組織「ナショナル・ソーシャリスト・ネットワーク(NSN)」の幹部メンバーのジョエル・デイビス氏の釈放を求めるプラカードも掲げられた。

NSW州では、警察が「マーチ・フォー・オーストラリア」集会のオープンマイクの場で「ヘイトスピーチ」を行ったとして、31歳の男を逮捕したと発表した。ブレット・マクファデン警察副長官は26日午後、記者団に対し次のように述べた。「使用された言葉やその人物の立ち振る舞いは、明確かつ疑いようもなくネオナチ思想と結びついていた。また、その発言と存在が群衆の反応をあおり、コミュニティに対する憎悪を生み出したとみている。このオープンマイクで使われた言葉は、表現の自由の範囲を大きく超え、コミュニティの特定の集団に対する憎悪を扇動するものだった」

26日夜、警察はこの男を「人種を理由に公然と憎悪を扇動し、恐怖を生じさせた罪」で起訴したと発表した。男は保釈を認められず、27日に保釈審理部第7法廷に出廷する。

現在は解散しているNSNの元メンバーが、警察に認識されるまで、シドニーの「マーチ・フォー・オーストラリア」集会の誘導を手伝っていたと、主催者のベック・ウォーカー氏は主張した。「大量移民を終わらせろ」と書かれた横断幕を掲げたトレーラーの上から群衆に語りかけたウォーカー氏(ベック・フリーダムの名で活動)は、過去の集会で誘導を担当していた男性たちがNSNと関係しているとは知らなかったと述べた。

シドニーやブリスベンの集会では、ワン・ネーション党の党首ポーリン・ハンソン氏を支持するプラカードも確認され、「ポーリンを首相に」と書かれたものもあった。ハンソン氏はブリスベン植物園で行われた集会で演説し、ヘイトスピーチ法に警鐘を鳴らし、少数政党を黙らせ、移民や多文化主義に関する議論を制限する恐れがあると主張した。また、アルバニージー首相を名指しで大量移民の責任を負わせ、「私が見た中で最悪の首相だ」と非難した。次回の連邦選挙でワン・ネーション党を支持するよう呼びかけ、議席を増やして政府支出を監視し、製造業の復活や気候政策の後退を進めたいと語った。

これに対し、グリーンズ党のラリッサ・ウォーターズ上院議員はハンソン氏を強く批判した。「オーストラリア人を分断し、人種差別的な犬笛を吹くのは許されない。ポーリン・ハンソン氏は1%の富裕層とともに投票してきた。住宅価格や食料品価格を下げるために投票したことは一度もなく、彼女の投票行動と発言は一致していない」

メルボルンのインベージョン・デー集会では、セレステ・リトル氏、アンクル・ロビー・ソープ氏、ゲイリー・フォーリー教授らが登壇した。アボリジニ抵抗戦士団(Warriors of Aboriginal Resistance)を代表して発言したリトル氏は、オーストラリア・デーの日付を変更する必要はなく、国家的な追悼の日にすべきだと述べた。「多国籍企業が土地から利益を得続ける一方で、私たちの人々はこの国で最も貧しく、最も病み、最も投獄され、最も搾取され、最も政治的に疎外されている」と語った。彼女は、オーストラリアの未来は多文化・多民族社会であり、「白人至上主義に根差した偽りの統一や国家主義ではない」と述べた。

ソープ氏は、昨年、VIC州先住民議会と州政府の間で締結された条約に反対の立場を示した。「この条約以降、初めてのインベージョン・デーだ。私は非常に不誠実だと思う」と語った。「州政府が、自分たちの職員と合意しているだけに見える。この条約では権利は何も認められていない」ソープ氏によれば、先住民抗議拠点「キャンプ・ソブリンティ」では午前5時からの『夜明けの儀式』に約1500人が参加したという。

シドニーでは、ナデナ・ディクソンさんが『Aboriginal Land』を歌い、観衆が手拍子で参加した後、ポール・シルバ氏がマイクを取り、レイク・カーゲリゴで殺害された人々への追悼を行った。先週、25歳のソフィア・クインさんと32歳のジョン・ハリスさん、そして胎児の息子トロイくん、さらにクイン氏の叔母のネリダさんが殺害された。37歳のジュリアン・イングラム被告は逃走を続けている。集会では犠牲者のために1分間の黙祷が捧げられた。

ソース:news.com.au – Man, 31, charged with allegedly ‘inciting hatred’ during Australia Day rally in Sydney

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