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冬季五輪開幕、史上最大規模の豪代表

【ACT7日】   2026年冬季オリンピックの開会式で、53人のオーストラリア選手が誇らしげに行進した。オーストラリアが冬季五輪に派遣した史上最大規模の選手団は、ミラノ・コルティナ2026大会が開催される4つの会場をまたいで行進し、存在感を示した。

オーストラリア代表の旗手は、同国の有力メダル候補であるマット・グラハム選手とジャカラ・アンソニー選手。スノーボードやフリースタイルスキー競技が行われるリヴィーニョで行進するオーストラリア選手団を先導した。一方、そこから4時間以上離れたミラノの象徴的なサン・シーロ・スタジアムでは、行進に参加したオーストラリア選手はわずか数人にとどまった。広いスタジアムの中央フィールドを少人数で行進する様子は、やや気まずい光景となった。他国でも、代表選手が1人だけというケースが見られた。

イスラエル選手団がスタジアム中央に入場した際は、ブーイングが起きた。その野次は世界向けの中継でもはっきりと確認された。一方、別会場で行進した別のイスラエル選手団に対しては、ブーイングは起きなかったようだ。イスラエル選手団の直後にはアメリカ選手団が行進した。選手に向けた明確なブーイングは見られなかったものの、アメリカのJ・D・ヴァンス副大統領がスクリーンに映し出された際には、放送上ではっきりとブーイングが聞こえた。

今大会は、アメリカ副大統領J・D・ヴァンス氏へのブーイングを控えるようファンに呼びかけられたことでも、物議を醸していた。ミラノ・コルティナ2026大会の開会式は7日朝(豪東部時間)に華々しく始まったが、それ以前からアメリカ代表団の存在が注目を集めていた。ヴァンス副大統領やマルコ・ルビオ米国務長官を含む数十人の要人が出席予定で、ヴァンス氏は7日にイタリアのジョルジャ・メローニ首相と会談し、大会運営を称賛。「共通の価値観のもとに団結している」と述べた。

しかし、アメリカ代表団の警備の一環として、米移民・関税執行局(ICE)の職員が同行していることに対し、イタリア国内では反発が広がっている。イタリア政府は、ICE職員は国内での実務的な権限を持たないと説明している。ミラノでは高校生や大学生数百人が集まり、ICEに抗議するデモを行った。アメリカを代表する有力選手の一人で、現オリンピック・スノーボード金メダリストのクロエ・キム選手も、イタリア到着時にドナルド・トランプ大統領の移民政策を批判するかのような発言を行った。北イタリア各地の会場で、アメリカ選手団がブーイングを受ける可能性も懸念されている。

大会開幕前、ミラノ市長のジュゼッペ・サラ氏はRTLラジオに対し、「ICEは我々の民主的な治安管理の方法と一致しているとは言えず、ミラノでは歓迎されない」と発言。「これは人を殺す組織だ。ミラノに歓迎されないのは明らかだ。たまにはトランプにノーと言えないのか。我々自身で警備はできる。ICEは必要ない」と語った。

2026年ミラノ・コルティナ大会には、53人のオーストラリア選手が出場。冬季五輪史上、同国最大の選手団となる。開会式の旗手には、ジャカラ・アンソニー選手と4大会連続出場のマット・グラハム選手が選ばれた。

バレンティノ・グセリ選手、スコッティ・ジェームズ選手、グラハム選手は、金メダルの有力候補とされている。アンソニー選手は、水曜に始まるフリースタイルスキー・モーグルで、オーストラリア史上初となる冬季五輪連覇を狙う。グセリ選手とジェームズ選手は、木曜開始の男子スノーボード・ハーフパイプで注目を集める。オーストラリア国内では、チャンネル9およびスタン・スポーツで競技を視聴できる。

オーストラリアの解説者たちは、今大会での“ミニ・ゴールドラッシュ”に静かな期待を寄せている。これまで冬季五輪で金メダルを獲得したオーストラリア選手は、わずか6人のみだ。

・2002年 ソルトレークシティ:スティーブン・ブラッドバリー(男子ショートトラック1000m)
・2002年 ソルトレークシティ:アリサ・キャンプリン(女子エアリアル)
・2006年 トリノ:デール・ベッグ=スミス(男子モーグル)
・2010年 バンクーバー:トーラ・ブライト(女子ハーフパイプ)
・2010年 バンクーバー:リディア・ラシラ(女子エアリアル)
・2022年 北京:ジャカラ・アンソニー(女子モーグル)

オーストラリアはこれまでに、冬季五輪で合計19個のメダルを獲得している。

ソース:news.com.au – Aussies in awkward Winter Olympics Opening Ceremony scene

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