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百日咳の感染者数が過去最高を記録

【ACT16日】   ワクチン接種率の低下が全国的に進む中、オーストラリアで百日咳の感染者数が過去最高を記録した。

生産性委員会の新たな報告によると、オーストラリアでは百日咳の感染率が過去30年で最も高い水準に達しており、完全に予防接種を受けた子どもの割合は10年ぶりの低水準となった。2024〜25年には、全国で子ども10万人あたり約800件の感染が確認され、前年の約200件から大幅に増加した。

オーストラリア疾病対策センターは、2024年に百日咳の症例が5万4000件報告されたとし、州・準州別ではNSW州とQLD州で最も多くの感染が確認されたとしている。これは、監視が開始された1991年以降で最多の百日咳感染者数となる。

百日咳は感染力が非常に強く、重症化や死亡につながる可能性があり、特にまだ予防接種を受けていない乳児にとって非常に危険な病気とされている。オーストラリア疾病対策センターの広報担当者は、国内で百日咳の感染者数が増加している状況は重大な懸念事項であり、ワクチン接種の重要性を改めて示していると述べた。

「オーストラリアで百日咳の症例数が増加している背景には、流行の周期的なピーク、ワクチン接種率の低下、そして国民の免疫の減衰など、さまざまな要因がある」と同担当者は説明した。「オーストラリアでは1歳、2歳、5歳の子どもの百日咳ワクチン接種率は依然として90%以上を維持しているが、近年は小児の予防接種率が緩やかに低下している。妊娠中のワクチン接種と、子どもへの適時の予防接種が、乳児を守る最も効果的な方法だ」

また、ワクチンは世界的に見ても最も成功し、費用対効果の高い公衆衛生対策の一つであり、多くの深刻な感染症から人々を守る最も有効な手段の一つだと強調した。「接種率がわずかに低下するだけでも大きな影響が生じる。感染症はわずかな隙を非常に早く突いて広がるためだ」と述べた。「ワクチンが普及する以前、百日咳は乳児死亡の主な原因の一つだった。予防接種によってそのリスクは減少したが、その効果は高い接種率が維持されてこそ保たれる」

オーストラリア予防接種財団のエグゼクティブディレクター、キャサリン・ヒューズ氏は、ワクチン接種率の低下は憂慮すべき傾向だと指摘した。ヒューズ氏は、生後32日でまだ予防接種を受けられなかった息子ライリーくんを百日咳で亡くしている。

ソース:news.com.au – Whooping cough numbers at record highs as vaccine rates fall across Australia

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